最近Googleがやたら宣伝している気がするChromebook。皆さん、お持ちでしょうか?
学校などでも使われるようになっており、ずっと気になっていたのですが、実際そんな使わないかなーということで放置していました。が、先日PWA Night CONFERENCE 2021を実施したことで、ChromebookはPWAも使えるし、試してみる価値はあるかもしれないと思って購入しました。
この記事ではそんなChromebookを約半年運用してみて感じた所感を紹介します。
買った機種
買ったのはASUS Chromebook Flip C302になります。特徴としては次の通りです。
画像はAsus Chromebook Flip C302 - Google Chromebooksより
- 12.5インチディスプレイ
- フルHD
- Intel Core M5
- 4GB RAM
- 64GB フラッシュストレージ
- タッチディスプレイ
- 2-in-1(ひっくり返してタブレットモードになる)
- 英語キーボード
購入したのはAmazon.comです。英語キーボードのChromebookはAmazon.co.jpでは取り扱いが少なかったり、割高なので注意してください。英語キーボードのものであれば、.comで購入した方が安価です。7月15日注文で25日発送、月末には届いていた気がします。
特徴
起動が速い
この部分についてはスリープしているノートPCレベルといった感じでしょうか。
Chromeブラウザしか立ち上がらない
基本はそうです。ただ、後述するAndroidアプリを使う場合は異なります。
バッテリーが持つ
たぶん7時間くらいであればじゅうぶん持ちます。製品的には10時間以上となっています。
軽い
1.2kg程度なので、軽いノートPCといった感じです。タブレットとしては重いです。SDカードとUSB-C端子くらいしかないので、内部構造が単純な分、軽量なのかと思います。
Androidアプリが動く!
この部分は個人的には大きなメリットになっていません。Google Playで「対応している」アプリだけインストールできます。一部のアプリはインストールできません。Kindleアプリも使えますが、Web版もあるのでそちらで十分だったりします。一部の漫画アプリを試してみましたが、ちょっと動作が重たく感じます。実はスマホの方がCPU性能などは良いのかも知れません…。
概ねWebアプリで事足りていた現実を知る
個人的な環境を鑑みるに、大抵のことはWebアプリで事足りていることに気付かされます。
- メール:Gmail
- カレンダー:Google カレンダー
- 交通:Yahoo!乗換案内
- Twitter:Tweet Deck
- メモ:Notion
- Facebook メッセンジャー
- タスク管理:Todoist
後はデスクトップで使っているものも、移行しようと思えばできそうです。
拡張機能で頑張る
1PasswordやVideo Speed Controllerなど普段使っているGoogle Chrome機能拡張を使うと、作業が捗ります。
大きな問題
現状感じている大きな問題はSlackです。SlackはWeb版では複数に属している場合に使い勝手よくありませんし、Androidアプリも対応していません(インストールできません)。現状、解決策がなかったりします。
PWAだと便利さを感じる
例えばZoomはPWA版をリリースしています。これはとても便利です。
Zoom for Chrome - PWA - Google Play のアプリ
Zoomに限りませんが、PWAになっている利点としては、次の点が挙げられます。
- アクセスしやすい
- 立ち上がりが高速
- オフラインでも利用できる
PWAとしてインストールすると、Chromebookの検索機能からアクセスできるようになるので便利です。Chromebookを使っていると、どんなサイトでもPWAになってほしいと感じます。
この機種ではLinuxはインストールできません!
一点開発者向けの注意点です。Chromebookの一部機種ではLinuxをインストールしてターミナルなどが使えます。私が買ったASUS Chromebook Flip C302はインストール対象外なので注意してください(買ってから気づきました)。
対応機種はこちらで調べられます。
Chrome OS Systems Supporting Linux (Beta) - The Chromium Projects
3Dとか(たぶん)弱いです
ベンチマークで調べたところ、GPUはIntel HDグラフィックス 515だそうです。ノートパソコンのGPUベンチマークと性能比較【2021年最新版】 | BTOパソコンミニ館などを見る限り、とてもゲームなどの3D表示には耐えられないので注意してください。さすがにゲーム目的でChromebookを購入する方はいないと思いますが、最近WebXRも流行っているので、Chromebookでメタバース!というのは難しそうです。
まとめ&所感
Chromebookは用途によってはピタリと当てはまります。ちょっとしたデスクトップアプリであればすでにWeb版が出ている(パワポなども)ので、載せ替えは難しくないでしょう。ただしオフライン対応していないものを使っている場合、ネットワーク環境が貧弱な環境(移動中など)は使いづらくなります。世にあるWebアプリがどんどんPWA対応してくれると嬉しいですね。特にNotion…